キミは夢の彼方 またいつか逢える日まで。

何も悲しまないよ　グレイな空に泣いただけさ

キミは　遙か彼方
キミは　二度と戻らない
空を　汚してしまった　
キミが　飛び立った青い空

目覚めれば・・・




コレより先。
私の気持ちの整理の為に書きますので。
何も楽しくない文章になります。
長文にもなっていますので
読まれる方はご注意くださいませ。



















我が家の愛犬であるフクが。
先日。
9月10日　AM4：10に
旅立ちました。

前日の夜に。
9日に祖母と母を迎えに出た矢先に。
突然。
咳をして。
倒れたそう。
家に連れて帰って。
私も祖母の家に行って。

フクは。
息が荒くて。
歩くのも大変で。
嘔吐が止まらなくて。
急いで獣医さんに連絡を取って。
心臓かも知れない。
胃捻転かも知れない。
という事になり。
病院に連れて行き心電図をとったならば。
物凄い不整脈で。
『今夜が山』と。

薬を飲ませて。
家につれて帰って。
フクは。
頑張って。
頑張って。
頑張って。
一生懸命生きようとして。
家族全員が声をかける中。
旅立ちました。





フクは。
うちの子になって約14年。
私が一緒に暮らせたのはその内の約4年間です。
残り約10年は祖母の家で暮らしてました。
私がまだ幼くて。
夜、私以外の家族が全員いない日があったので。
お願いをして。姉に嘘吐いて貰ってきた子です。

一緒にいた4年間は本当に色んな事があって。
学生だった時の私には相当ショックで
立ち直れなかった時もあったんですが。
そんな時の辛い気持ちは。
いつもフクが吸収してくれました。
笑うのが辛かった時もフクのお陰で笑えた。
崩壊寸前の家族で誰もが常に苛ついている時も。
フクが緩和剤になってくれた。

父親とサヨナラして。
当時の家に住んでいられなくなって。
祖母の家にフクをお願いした時も。
フクはちゃんと理解してくれた。
祖父と祖母を守ろうと頑張ってくれてました。

フィラリア。末期症状だったのに克服してくれて。
腎臓も患ってしまって。末期だったけど。
専用のドックフードは全然食べなくて。
患ってるって分らないくらい元気で。
二度と腎臓は完治しないのであれば。
『もう好きなものを食べさせてあげよう』と思っていて。
病気で旅立つなら。腎臓だと思っていたのに。

心臓も患っていたなんて。
最後に散歩に出たその時までは。
何時ものようにとても元気だったのに。

最期は本当に辛かったんだと思う。
一生懸命生きようと頑張ってて。
必死に呼吸をして。
一瞬。呼吸が止まった時も。
私達の声にこたえる様に。必死に。
もうそのまま呼吸を止めてしまいたかったかもしれない。
でも、私が名前を呼ぶたびに。
それに応える為に呼吸を一つして。
もう。いいんだよ。と言ってあげたい気持ちと。
まだ一緒にいたいって気持ちで。
グシャグシャで。
名前を呼び続けたけど。
普段祖母宅で生活していないのに。
家族全員がフクを看取ってあげられたのが嬉しい。
フクは。
皆が揃うのを待っててくれたんだと思う。

最期辛かったと思うけど。
顔が。
フクの顔が。
凄い安らかで。
気持ちよく。
眠っているようで。
それだけが。
救いで。
そんな顔をずっと見てた。
ずっと撫でてた。

抱かれるのが大嫌いで。
私は成犬になってから1度も抱っこできなかった。
フクを抱いて。
お寺に行った時も。
膝にあるフクは暖かくて。
生きてるのかと思うほど暖かくて。
でも。
フクが目を開けることもなくて。
動くことも無くて。

火葬されて。
骨壷に入れた時は。
実感が薄れてしまって。
フクはあんなに頭は小さくなかったから。
もっともっと大きい子だったから。
こんなトレーに納まるような子じゃないんだから。
本当は違う子なんじゃなかろうかと。
火葬のベッドに横たえた時は。
あんなに実感していたと思っていたのに。
何だか良く分らなくて。
納骨してお参りした時は
一つも涙なんか流れなかった。

どうしても会社に出なきゃいけなかったから。
お寺からそのまま会社に行って。
仲の良い人に報告をして。
泣いてくれて。
友人の越生も暖かい言葉をかけてくれて。
仕事が終わって家に帰ったら。
お世話になった獣医さんから花が届いてて。
素晴らしい親身になってくれる獣医さんに出会えなければ。
フクはこんなに長く生きれなかったんだと思う。
それで何となく。
実感が少し戻ってきた。

もう。
祖母の家でご飯を食べても。
膝の上に顎を乗せて『ちょうだい』と視線を投げかけてくる事も。
散歩に行くのを待ってる姿も。
私の車に嬉しそうに乗る姿も。
触り過ぎだと溜息を吐かれる事も。
気持ちよさそうに眠る姿も。
全部全部。
見れなくなったのかと。
思うだけで。
涙が出てくるのは実感が湧いているからだろうか。

その反面。
祖母の家に行ったら。
祖母の家の玄関を開けたら。
玄関でフクが丸くなって寝ているんじゃないか。と。
私に気付いて慌てて尻尾を振るんじゃないか。と。
私の口を鼻で突くんじゃないか。と。
そんな事を。
思っているのは実感が湧いてないからなのか。

全く分らないけど。
フクが居ない事は紛れもない事実で。
少しずつ受け止めようと思ってます。

あの。
フクの最期の懸命な姿が脳裏に焼きついていて。
今は。
そのフクの姿しか出てこないんだけど。
それが今は物凄い辛いんだけど。
絶対に。
一生。
あの姿は忘れないんだと思う。
どんなに。
フクが心の中で昇華されて。
イイ思い出しか残らなくなっても。
絶対にあの姿は忘れない。
忘れてはいけない。


正直。
傍から見たら。
私は飼い主失格で。
家庭環境としても動物と生活してはダメな環境だったんだろうけど。
フクとの14年間を思い返してみても。
後悔とかっていう言葉は一切出てこない。

フクに対しては。
本当に感謝の気持ちと。
愛情とかしかない。

フクがうちの子で本当に良かった。
フクと生活した14年間はとてつもなく大切な日々です。
フクに。
本気で怒ったり。
本気で泣いたり。
本気で笑ったり。
本気で喜んだり。
本気で心配したり。
私にとってフクは。
弟であり。兄であった。
フクにとって私は。
きっと妹のような感覚だったんだと思う。


この家の子になってくれてありがとう。
私の気持ちに応えてくれてありがとう。
フクの存在にどれだけ助けられたか。
感謝の言葉じゃ足りない。

最後の最後まで。
一生懸命頑張ってくれてありがとう。

これからは。
フクがいた時以上に頑張らなければ。
楽しんでいかなければ。
フクが安心できるような姿を見せないと。

そして。
本当にお疲れ様。
ゆっくりゆっくり休んでください。
上にはおじいちゃんとうめ吉がいるから。
大丈夫だよ。

また近々・・・13日には会いに行くから。








心の穴は塞がらないけど。
少しずつ。
埋まっていくんだと思うから。
それまでは。
ふわふわ。と。
流れに身を任せていこうと思う。
車の中で泣くのは特権ってことで。

今の昇華できていない気持ちを残すための日記。




ここまで。
読んでくださる方いらっしゃいましたら。
ありがとうございました。






タイトル～は
LUNA SEAの
『GENESIS OF MIND～夢の彼方へ～』を
流用させていただきました。