これは形見じゃとおもんじゃよ。

一時帰宅する祖母の為に。

祖母宅を少々片づけていて発見した物。



亡き祖父の日記。
『自由日記』は祖父が考えたタイトルじゃない。
元々この日記帳に書いてあったしろものらしい。

２冊ありますが、２冊とも前半も前半で挫折してるおじいちゃん・・・。
中を見てみると達筆過ぎて読めない部分が多々。
でも、おじいちゃんんが日記をつけようとしていた事が意外だったりする。

でも、ウチの祖父、凄い厳しい人で。
小さい頃は苦手・・・怖いってイメージしかなかったんです。
大きくなるにつれて変わっていきましたけど。

で、そんな祖父の日記。
２冊ともちゃんと正月から始めてるんですが。

『今年は多幸な年である様　祈っている。笑って暮らしたい』

って書いてあったんですが、
そのすぐ下に

『転勤があるような気がする』

と・・・。
上の文を若干否定してるのか、転勤があっても笑って暮らせるよう祈ってるのか・・・。
ちょっと面白い。

そんな中で。
地でＡＬＷＡＹＳを行く日記が。


昭和三十四年二月十七日　木曜日

今日は待望のテレビを買った。六万円だそうだ。
なんだか夢のやうな気がしてならない――
だけど私は先に冷蔵庫がほしかったのだ。
一歩だけゆずってテレビを買ったのだ。
来年はどうしても冷蔵庫を買おうと思っている。


っていう。
これを読んだ私達は全員一致で
『ビールか・・・・！！！』と思った。
祖母が冷蔵庫を欲しがるんだったら分かるんだけど。
夢のようだって言ってるのに(笑)
おじいちゃんが如何に冷蔵庫を切望してたかが分かって思わず笑ってしまったのですよ。

私が生まれた頃は当然ながらテレビも冷蔵庫も当たり前な時代。
なので、この感覚って言うのが想像しても分かんないんですが、
実際にその時代を通った、その時の文だからなんか・・・素敵だな、と。

勝手に読んで勝手に日記にあげて
天国のおじいちゃん怒ってるかし・・・ら？？
夢に出てきたら取り敢えず、土下座で謝ります。
祖母が入院中にゆっくり読んでみよう～！
勝手に持ち出してるので祖母にも内緒・・・内緒～。

それが書きたかっただけです。
うちのおじいちゃん超、可愛いでしょう～！！っていう自慢。